「シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~」感想

「バタフライシーカー」と比べてだいぶつまんないな…。

と、クリア後最初の感想は以上でした。

雪本さんの死は本作最大の謎で、言い換えれば本作の最大の見どころなのに、その経緯について何個もの仮説を立っていたがまさかこんな呆気のない結果とは流石に落胆した。

実はツツコであるももが一番怪しいと思ってた。例えば複数の人格を持っていて普段表に出しているのは本当の自分を隠すための副人格である、そうすれば主人公が心を読めないのも解釈できる。何よりこんなゲームの中でツツコが出てるそれだけで怪しいだからね……でもまさかこいつマジで真っ白だった。

本作は一応推理(サスペンス?)ものという分類に属されているが、いくつかの方面から見ても推理ものとしては稚い。展開があまりにも都合主義すぎる点、登場人物の行動或いは言葉がこじつけにしか見えない点、途中から全部投げ出す所(オオトリ√、オオトリ家との諍いは本作の趣旨ではないと分かっているがそれでもちゃんと最後まで書いてほしい)、意味不明なところ(グランド√の最後雪本さんと意識の世界で会うシーン)、それら一個一個ならともかく全部いっぺんに出てくるのは流石に作品としてはどうかと思う。唯一に推理ものなのに超能力が出てくる点は不問として構わないと自分は思っている、そういうファンタジーじみた作品だしね、ただ敢えて言うならこういうファンタジー要素はやはり推理ものの中に出てほしくない、面白さが格段に落ちるから。

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それでも第二の事件、洋館の中での殺人事件が本格の推理劇っぽいからちゃんと楽しませていただいた。

時間軸から見れば本作は「バタフライシーカー」の前に出ていたから完成度が及ばないのも理解できる、「バタフライシーカー」をやっていた時は本当に面白かったな…。こういう雰囲気のゲームが大好きだから今後も海原さんのサスペンスシリーズを期待している。

あとはましまさんの絵マジヌケル。ヌけなかったけど。

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