「ヘンタイ・プリズン」感想

人の存在意義を問いかけてくる哲学的な作品
……などではなく、相変わらずぶっ飛んだ一作でした。
ぬきたしも若干そうなんですが、本作の中に出てきたネタがそれよりも分からないところが多くて理解しないまま読み流すシーンが結構ある、多分本場育ちの方しか分からないやつなんだろうな。

シナリオに関して、面白いは面白いんだが前作ほどではないと自分は思う。多分前作は初見の衝撃というのもあってそこでポイントを稼げたんだろう、本作をプレイし始めた時は既に心の準備ができていてどれだけ展開が飛んでいても驚かない心になっていた。作中の策略もノア√以外前作に比べればかなり劣化していた気がする、都合が良すぎると感じられる場面も少なくない、しかしコメディーという免罪符があるから多少(かなり?)都合主義の展開も気にしませんしむしろ読んでいて痛快な気分になれる、これも Qruppo の作品の魅力の一つ。全体的にはコメディーだが少量シリアスなシーンを挟んでプレイヤーの心を鎮めさせたところで急にまたぶっ飛んだ展開に戻して「おれの感動を返してくれ……」の気持ちをプレイヤーに味わさせる。

BGMは神。特に炭坑とラジオの二曲は最高、奴隷労働者とプリズンの雰囲気にぴったりの二曲と言っても過言ではない。これを考えたやつ天才か?とプレイしながら何度も思った。

実用度はゼロ、まあもともとそっち狙いでプレイしたわけじゃないからね。実用度はゼロなんだが教会地下でシスターとのエッチシーンはとても好き、くっそわろた。エッチシーンでこんなに笑ったのは多分アサプロの「かりぐらし恋愛」以来だった気がする。

そして一目見れば誰でも分かるんだろうが本作は「ショーシャンクの空に」に似ている部分がとても多い。鑑ることは別に嫌いではない、結構昔観た映画だからむしろ懐かしい気持ちになった。最後に釘谷さんが救われて本当によかった。

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それにしても最近「ゲームを作る」をテーマにしてるエロゲ多くない?今年はもう何本もやったからそろそろ飽きてしまうぞハラメオラ。

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