「終ノ空」感想
相変わらず難解でよく理解できていなかったが、主に二つの点を考えさせられた。
一つは概念と現実の関連について。例えばここに2021年4月9日9時18分21秒という文字が書かれている、これは現実の2021年4月9日9時18分21秒とは何の関係もない、概念と現実は決して交わることはない。だがプログラミングの思考で考えるとある程度は解釈できる、つまり現実の時間はインスタンスで、概念はポインターである。
ならば例えを変えよう。
F=GMm/r^2
これは多分誰も習ったことのある簡単な定式である。ここに書いてる数式、数字、アルファベット、さらに乗法、べき乗、等式など、全部人の作り物であって自然のものではない、人の想像の産物にしか過ぎない。だが自然は確かに正しくこの定式に従っている。何故自然のしきたりは人類の想像の産物に証明できる?
二つはエゴについて。きっかけはやす子視点の最後、やす子ときよしが土台での別れシーン。これについては昔「世界は利益に動かされている」という考えがずっと頭の中にあったから引っかかった、そして最近は利益とエゴで動かされているんじゃないかとかも考えていた、だがこれを見たらまた考えが変わった、つまりこの問題について
flowchart TD
first("世界は利益に動かされている") --> second("世界は利益とエゴに動かされている") --> third("世界はエゴに動かされている")
の順番で自分なりの答えを出している。でもよくよく考えたらこの二つは実際一般的に同じものなんじゃないかと思ってる、実際利益の中にはエゴが含まれていてエゴの中には利益が含まれている。でも本質的にはやはりエゴなんじゃないかと思う。
だからエゴイスト、あるいは唯心論者はやはり最強だな。俺がそれがしたいとか、俺がそう思うとか、全部俺が思うから価値がある、それ以外のものは世間でどれほどの価値があるとしても関係ない、俺はそれがゴミだと思うならそれはゴミ以外の何のものでもない。「愛は最高のエゴ」は確かにうなずける。
すばひびで一番好きな視点は間宮だけど、終ノ空で一番好きな視点はやす子、若槻琴美を助けるというエゴためになんでも犠牲にする意志が尊いから。それにしてもやす子はすばひびではほぼモブキャラなのに終ノ空では裏ヒロインオーラ出しまくりだな、丁度希実香と逆転してる。
最後のNuminoseは一番分からない。まあこの世界は繰り返されているのは何となく分かったけどそれ以外全然。誰か解釈してくれ。