「素晴らしき日々10th」感想

色々難解すぎてよく分らん、哲学に関する議論は特に。

最初の「down into the rabbit hole I」は一体何なのか、純粋なスピンオフなのか、物語に関連のあるものなのかもよく理解できていない。

一番好きなチャプターは「it’s my invention」、間宮卓司視点の章ですね、一番狂気じみた滅茶苦茶な展開だけど何故かめちゃ好き、考えてみれば多分最後の日みんなが薬物をやって地下室や屋上でふざけてるシーンに共感したのかもしれない。何もかも脱ぎ捨てて世界をバカにして神様の鼻に指をさして「クソくらえ!」というシチュエーションは憧れる、人生に一度はそうしてみたい、しないけど。だからこそ人は薬物に頼ってそうする勇気を貰ってるのかもしれない。強い奴らはこれはただの現実逃避だと笑って軽蔑するだろうが弱い者たちも同じくあいつらがバカだって笑い飛ばすだろう、世界に意味などないのだ。

そして一番好きなキャラは希実香、弱いけど頭がよくて行動力がある、何よりかわいい。飛び降りる前に言った「世界は寝る食べるオナニーで構成された」みたいな論点は超好き。でももう一つの√で言った「世界と神様の差は言葉と音楽の差」は理解できていない。

ざくろ視点は一番暗いなぁ…そういう非抜きゲーのレイプシーンは苦手なんだよ、特に処女厨にとっては爆弾レベルなんだ。レイプされた側の女の子の心境を何度か分析しようと努力したんだがやっぱり全然解析できない、ただ鬱になるだけ。特にざくろの場合は薬物につけられ強制的にやられてた場合はもっと複雑、すがぢさんのレイプシーン描写もとても丁寧でやけに鬱になる。最後飛び降りるのは一種の解放なのかもしれない、いや解放そのものだ、彼女は空の中で飛んでいる間多分真の自由を感じ笑ってただろう、人生最後の笑顔。

皆守視点で赤ちゃんの誕生の夢の話、あれは一番刺さったかもしれない。赤ちゃんは呪われてるのに、それを解放することはできない、だって生命の誕生は祝福されるものなんだ、呪われてるのに祝福される、その矛盾の根源は未だ理性で解析できない、ただ感情はそう訴えているだけ。それは赤ちゃんに限らず、我々生きている大多数の人間にも適してる、人生はつらいのに自分で手放すことはできないその矛盾。結局やっぱりエゴに戻ってしまう。

前に見たコメント「すがぢの文章は解説が必要でロミオの文章は解読が必要」はすばひびをクリアしてから完全に理解した、すがぢさんの文章は抽象的なものや哲学のテーゼが多くて理解しずらい、深夜に読んでいると眠くなる、そして自分も完全に理解しようとせず数回読んでも理解できない所はそのまま読み飛ばそうとしている、まあそれは今後また復習しようとした時に任せる、その時は多分今よりも色々分かるようになったんだろう。

続いて終ノ空をやろうと思ったけど一章も読み終わってないうちに折れた。最近暗いものをばかりやってたから癒しを求めたい、先ずは軽いものをやって心を浄化しよう。

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